快楽の園

1925 The Pleasure Garden-s

The Pleasure Garden
1925年イギリス 75分

★★

監督:アルフレッド・ヒッチコック
制作:マイケル・バルコン、エリッチ・ポマー
脚本:エリオット・スタナード
原作:「快楽の園」オリバー・スタンディズ

出演:バージニア・バリ、カーメリータ・ガラーティ、マイルス・マンダー、ジョン・スタウト 他

【ストーリー】
プレジャー・ガーデン・シアターのコーラスガール・パッティーは、冒険家のレベットと結婚してハネムーンに出発する前にパッティーは夫の友人ヒューの恋人ジルに踊り子の仕事を紹介。ハネムーンの後でレベットとヒューは熱帯地方へ出発。パッティーとジルはそのままロンドンで生活、ジルはヒューを裏切って浮気をしてしまう。
パッティーはレベットが病気であると聞いて、熱帯地方へ出発する。そこで彼女が見たものは、アル中になって現地の女性と暮らす無様な夫の姿だった。精神に異常をきたしたレベットは、現地の女性を殺しパッティーも殺害しようとする。
しかし難を逃れた彼女はロンドンへ戻り、ジルの恋人だったヒューとの関係を始めるのだった。


【解説】
ヒッチコックの監督第1作。プロデユーサーのマイケル・バルコンは、ヒッチコックが「ねずみ」という映画の監督を断ったのを聞き、本作の監督を依頼。映画はイタリアとドイツで撮影された。制作部はフィルムをイタリアの税関検査官から隠さなくてはならず、新しくフィルムを調達するなどしたため予算を圧迫するなど、様々なトラブルが発生して撮影は難航した。
映画は1925年に完成、1926年3月にイギリスのプレス向けに試写されたものの、1927年まで正式に公開されることはなかった。その間にヒッチコックの「下宿人」がヒットして、この作品の興行にも良い影響を与える結果となった。


DVDとか探してもどこにも売ってなくて見るのは難しいかと思ったら、U-TUBEにアップされてて簡単にタダで見れた ♪(* ̄ー ̄)v

典型的な恋愛ドラマで、90年以上昔のフィルムの質感がなんとも味があるというか。でも、サイレントで台詞がないし普通に見てたらストーリーが全然理解できない。なので4分の3くらいまできたところでギブアップ。一度海外のサイトであらすじをチェックしてから見直したら、意外やけっこう楽しめた。ちなみにフィルムの色が違うのは、室内と野外とでセピアとシアンに振り分けているってことも、途中まで全然気づかなくて作品が古いせいだと思ってた。

カメラの寄り、引き。フレーム・イン、アウト。アクション・カット、オーバーラップといった、基本的な映画のカット割の手法はこの頃すでに完成されてたんだなぁ w( ̄o ̄)w オオー!



スポンサーサイト

下宿人

1927-Lodger.jpg


THE LODGER: A STORY OF THE LONDON FOG
1927年イギリス 80分

監督 アルフレッド・ヒッチコック
製作 マイケル・バルコン、カーライル・ブラックウェル
原作 マリー・ベロック=ローンズ
脚本 エリオット・スタナード、アルフレッド・ヒッチコック
撮影 バロン・ヴェンティミリア
出演 アイヴァー・ノヴェロ、マリー・オールト、マルコム・キーン 他

★★

〝切り裂きジャック〟をテーマにしたこの「下宿人」は、ヒッチコックらしいサスペンス作品の第一作。アパートにやってきた下宿人が殺人犯の嫌疑をかけられるという、ヒッチコックがこの後何度も繰り返すことになる〝間違えられた男〟を扱ったの最初の作品でもある。ちなみにこの前にヒッチコックが撮ったのは恋愛ドラマの「快楽の薗」と、映像が現存しないという「山鷲」。 

下宿人が本当に犯人なのかなかなか分からなくて、クライマックスで逃亡するまでの盛り上げ方、引っ張り方はうまく演出できてると思う。主人公を盲目的に信頼するヒロインというお約束がすでにこの時点で出来上がっているのはちょっと驚き。ただ、手錠が柵に引っかかって身動き取れなくなり、追いかけてきた民衆にリンチされそうになるあたりは、かなりやぼったいかな。

といっても85年前の映画で、ヒッチコックが26~27歳の時の作品。映画の歴史を勉強するっていう意味で見るのが正解なんだと思う。実際そのつもりで、こうやって見てるわけだから。



ヒッチコック英国劇場 DVD-BOX act.1ヒッチコック英国劇場 DVD-BOX act.1
(2004/10/23)
アイヴァ・ノヴェロ、カール・ブリッスン 他

商品詳細を見る


下宿人 [DVD]下宿人 [DVD]
(2007/08/24)
アイヴァ・ノヴェロ、ジューン 他

商品詳細を見る


下宿人 [DVD]下宿人 [DVD]
(2009/08/05)
アルフレッド・モリーナ、ホープ・デイヴィス 他

商品詳細を見る

間諜最後の日

1936-The Secret Agent-s

THE SECRET AGENT
1936年イギリス 87分

監督 アルフレッド・ヒッチコック
原作 W・サマセット・モーム
脚本 チャールズ・ベネット
撮影 バーナード・ノールズ
音楽 ルイス・レヴィ
出演 マデリーン・キャロル、ペーター・ローレ、ジョン・ギールグッド、 ロバート・ヤング 他


タイトルの〝間諜〟ってなにかと思ったら要するにスパイ組織のこと。イギリスの陸軍大尉ブロディーがアシェンデンという名前を与えられ、ドイツの間諜が暗躍するスイスのジュネーヴに暗殺指令を受けて派遣される。そこにはアシェンデン夫人という名儀で女間諜エルサが先に到着していた・・・・とまぁ、なんだかややこしい話。

最後に列車事故のスペクタクルシーンがあったり見所はあちこちに散見できるし、かなり暗いハッピーエンドを迎えるあたりは、当時としては斬新だったはず。ヒッチコックの監督19作目で「三十九夜」と「サボタージュ」の間という、アメリカに渡る前のまさに油が乗り始めた時期なので、出来は悪くない。

評判もかなりいいみたいだけど、この後の「第3逃亡者」や「バルカン超特急」に比べると、かなりとっつきにくい作品で、なんかなじめなかった。もう一回、きちんとストーリーを把握してみたら違うのかもしれないのかなぁ。。。



間諜最後の日 [DVD]間諜最後の日 [DVD]
(2011/02/15)
マデリン・キャロル、ジョン・ギールグッド 他

商品詳細を見る

第三逃亡者

1937 Young and Innocent-s

YOUNG AND INNOCENT
1937年イギリス 84分

監督 アルフレッド・ヒッチコック
原作 ジョセフィン・ティー
脚本 チャールズ・ベネット、エドウィン・グリーンウッド、アンソニー・アームストロング
撮影 バーナード・ノールズ
音楽 ルイス・レヴィ
出演 デリック・デ・マーニイ、ノヴァ・ピルブーム、パーシー・マーモント 他

★★

ふとしたきっかけで事件に巻き込まれた〝無実の罪を着せられた〟主人公が、ヒロインと一緒に逃亡しながら真実を追うという、ヒッチコックが何度も繰り返したテーマの最初期の作品。ストーリーは単純で、無実の罪を着せられた主人公が逃亡し、途中で無条件で主人公を信じるヒロインと出会う。彼女の協力を得て、次第に真犯人を追い詰め、最後は無実が証明されてヒロインと結ばれハッピーエンド!カーチェイスのシーンがミニチュアで安っぽかったり、同じテーマでも円熟期の「北北西に進路を取れ」みたいな仕掛けは少ないものの、原点としてのお約束がきっちり守られている、とても安定した作品。

途中、坑道が陥没してクルマが落ちるスペクタクルなシーンも典型的なヒッチコックらしいカット。クライマックスの犯人が確定するカットは、主人公たちが気付くよりも前に見ている側に犯人を提示して〝これからいったいどう展開するんだろう?〟という緊張間を抱かせるという、計算されたヒッチコックらしい手法。ホールの全景から犯人のクローズ・アップまでワンカットで見せる手法は、この映画の代名詞的なカットで、これもヒッチコックが得意とした撮影手法。

要するにヒッチコックらしさがもっとも出ている作品なわけ。欠点があるとすれば主人公がやや魅力にとぼしくて、ちょっとおてんばなヒロインに完全に食われている感じ。時代を考えれば十分な娯楽作品だし、今見てもCGだらけの映像に比べたら、こっちの方が好きかも。  
 


第3逃亡者 [DVD]第3逃亡者 [DVD]
(2005/01/25)
ノヴァ・ピルビーム、デリック・ド・マーニー 他

商品詳細を見る

トパーズ

1969-Topaz-s.jpg

TOPAZ
1969年アメリカ82分

製作 アルフレッド・ヒッチコック
監督 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 サミュエル・テイラー
音楽 モーリス・ジャール
撮影 ジャック・ヒルドヤード
出演者 フレデリック・スタフォード、ダニー・ロバン、フィリップ・ノワレ 他



東西冷戦の時代、ソ連がキューバに核ミサイルを配備してあわやアメリカとの核戦争直前まで行った、キューバ危機に絡んだ作品。そのバックボーンを把握していないと作品そのものが理解しずらい上に、登場人物がやたら多くて途中で一旦ギブアップ。最初から見直して、それでもストーリーは結局よく分からなかった。

タイトルの「トパーズ」とは、フランスの秘密スパイ組織の暗号名というだけで、ストーリーに絡むような重要な意味はない。ソ連KGBの副長官がアメリカへ亡命を企て、彼の証言からキューバに対しソ連がミサイルの搬入をしている事実が発覚!これがキューバ危機の始まりで、史実とノンフィクションを絡ませてストーリーは進行。CIAは先のピッグス湾事件でキューバに対するコネを無くしていた為、フランス情報部のデベロウに、キューバでのソ連の動きを諜報するよう依頼。向かった先のキューバには、彼の愛人でもあり革命の英雄の未亡人であるファニタがいて、ちょっとした不倫ドラマが展開する。

このアニタが殺されて床に崩れ落ちる瞬間、紫のドレスの裾が白黒の床に広がる演出は(CGのない時代に)良く出来ていて、この映画唯一といっていい名シーンとして有名。

終わりはなんともあっけないというか、〝キューバ危機回避〟の見出しの新聞が舞う、スパイ映画らしいといえばらしい終わり方なんだけど、どうもイマイチ。ラストにはいくつかバージョンがあって特典映像で見れるんだけど、どれもパッとしなかった。結局、ヒッチコック自身、結末をどうつけたらいいか判断しかねたような、彼のスランプな時期を象徴する中途半端な作品。   
 



トパーズ [DVD]トパーズ [DVD]
(2007/06/14)
フレデリック・スタッフォード、ダニー・ロバン 他

商品詳細を見る

オススメ

カテゴリー

最近の記事

最近のトラックバック

最近のコメント

月別アーカイブ

Translation(自動翻訳) 横型エキサイト版

CM

ブログ内検索

RSSフィード

  • 最新トラックバックのRSS

リンク

By FC2ブログ

DMM.com DVD・CD・本・フィギュアホビー販売

ブロとも申請フォーム

Copyright © 射案比呂