JAMES BOND DR. NO

DrNo

2005年発売 (英語) 112ページ 

イギリスの新聞に1959年8月から1960年10月まで掲載されていた「ダイヤモンドは永遠に」と「ロシアより愛をこめて」「ドクター・ノオ」のコミック版007、3作品を収録。

原作の007を読んでたときから気になってたひとつが、「ダイヤモンドは永遠に」で追いかけてくる電車をピストルで撃ったら電車がひっくり返るくだり。コミックでもそのとおりに描かれてた。原作は映画みたいに現実離れしてなくて本格的かってうと、けっこう荒唐無稽。しいていえば映画行き過ぎなのかな?

当時は1日1行のペースで毎日新聞に連載されてたことを考えると、こうやってまとまって読めるのはとても便利。ただしそこそこの英語力がないと、けっこう難しい単語も出てくるし大変かも。

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JAMES BOND CASINO ROYALE

caino loyale

2005年6月発売 (英語) 96ページ

1958年に原作が発表された同じ年から、イギリスの新聞「DAILY EXPRESS」で掲載されていた、原作にかなり忠実なコミック版007。映画の1作目は1962年だからそれより4年も前で、ショーン・コネリーが007役に決まるよりもずっと前。なのに、このコミックに出てくる007は、かなりショーン・コネリーに似てる気がする。それにしても007って映画になってから人気が爆発したと思ってたら、その前からイギリスではけっこうメジャーな新聞に掲載されてたなんて、この本を見るまで知らなかった。

「カジノ・ロワイヤル」「死ぬのは奴らだ」「ムーンレイカー」の3作品収録で、新聞だと1957年7月から1958年8月までの約1年分。とにかく原作に忠実なので、本来007はこんなだっていうのを理解するつもりで読めばけっこう楽しめるけど、映画みたいな展開を期待するなら避けたほうがいいのかも。

ロジャー・ムーアの序文とか読むと、ちゃんと出演者は原作を読んでいいたってことが分かる。それであんな別物みたいな映画に出ていたんだなぁとか、けっこう本編以外の読み物がマニアックで面白かった。

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ロシアから愛をこめて

From Russia, With Love (1957)


【ストーリー】
ソビエト連邦情報機関の最高幹部会議は、西側の情報機関に打撃を与えるため、スメルシュの手によってイギリス秘密情報部の情報部員ジェームズ・ボンドをはずかしめて殺す計画をたてる。チェスのモスクワ選手権タイトル保持者でスメルシュ企画課長のクロンスティーンが立てた計画に基づき、第2課長ローザ・クレッブ大佐は、タチアナ・ロマノーヴァ伍長を囮に仕立てた。

ボンドに夢中になったソ連職員タチアナが、暗号解読器「スペクター」を手土産に亡命を望んでいるという連絡が入り、ボンドはイスタンブルへ派遣された。トルコ支局のケリムと合流したボンドは、彼の協力のもとタチアナと解読器を確保。ボンドはタチアナと夫婦を装いオリエント急行に乗り込んで国外脱出を図るが、一緒に列車に乗ったケリムは何者かに殺されてしまう。そしてスメルシュの放った刺客グラントがボンドを罠にはめる。


【】
作品の冒頭3分の1はロシアの防諜部隊スメルシュ(SMERSH)の長々とした描写で、ジェイムズ・ボンドは登場しない。フレミングは


オリエント急行

007/ダイヤモンドは永遠に

04Diamonds Are Forever-s

原題:Diamonds Are Forever
オリジナル出版:1956年イギリス
邦訳:1960年7月22日「007/ダイヤモンドは永遠に」井上一夫訳、東京創元社

【ストーリー】
アフリカのダイアモンド鉱山からの密輸でイギリスは年間200万ポンドの被害を被っていた。ABCなる人物がアフリカ → ヨーロッパ → ロンドン → アメリカのコースでダイヤを運んでいて、ティファニー・ケイスという女性が関連していることが判明。ジェイムス・ボンドは密輸の元締めと思われるアメリカのギャング団、スパングルド一家の密輸ルートに潜入するため、運び屋に化けてニューヨークへ乗り込む。そこでCIAを退職してピンカートン探偵社に就職した元CIAのフェリックス・ライターと再開。彼の協力を得ながら捜査を進める。
舞台はニューヨークからラスベガスへ。そこで正体がバレたボンドは、スパングルドの囚われの身となるが、組織を裏切ったティファニー・ケイスに助けられて脱出。途中の船で今度はケイスが囚えられる。パンティー1枚の姿で拘束された彼女を救い、2人のギャングを射殺したボンドは残る最後の親分、ABCの正体であるジャック・スパングを始末するためアフリカに向かうのだった。


【作品について】
前作では核爆弾ミサイルをロンドンのど真ん中に落とそうとする誇大妄想テロリストの話はさすがにやりすぎと思ったのか、今回の敵はもっと地味?にアメリカのダイヤモンド密輸ギャング団。秘密兵器もなくて武器はもっぱら腕っぷしと拳銃(ベレッタ)のみ。

「死ぬのは奴らだ」で瀕死の重傷を負ったフェリックス・ライターが、この作品ではCIAからピンカートン探偵社に転職して復帰。もっぱらボンドを引き立てる相棒という役割が明確になってくる。これはボンド(イギリス)がライター(アメリカ)よりも優れているんだというフレミングの考え。

ダイヤモンドは地球上でもっとも硬くて高価な物質で、冒頭に出てくるアフリカは世界で5番目のダイヤモンドの原産地。ダイヤモンドの全取引の9割までロンドンで行われている。そのアフリカのダイヤモンド鉱山はデ・ビアスという会社が価格からなにから完全に牛耳っていて、フレミングはデ・ビアスに関係したダイヤ・モンド・シンジケートについてのルポルタージュも書いている。「Diamonds Are Forever(ダイヤモンドは永遠に)」というタイトルはデ・ビアス社のマーケティング担当者が考えたキャッチ・コピーなんだとか。


後半の舞台となるラスベガス。1946年に、ベンジャミン・シーゲル(バグジー)がフラミンゴホテルを建設してていらい、カジノの街として世界的に有名。今ではとてつもなく巨大なスケールの観光地だけど、1950年頃はまだ発展途上。それでも犯罪者はすでに入り込んでいた

007ムーンレイカー

03Moonraker-s.jpg

原題:Moonraker
オリジナル出版:1955年イギリス
邦訳:1964年3月13日「ムーンレイカー」井上一夫訳、東京創元社

【ストーリー】
イギリスの億万長者ヒューゴ・ドラックスが私費を投じて開発した原爆搭載ロケット「ムーンレイカー」を国家に寄贈することになった。そんな慈善家がカードクラブをしているとの噂を確かめるため、諜報部のMはジェイムズ・ボンドと共にクラブへ向かう。ドラックスは確かにイカサマで荒稼ぎをしていたので、ボンドはイカサマ勝負を仕掛けてドラックスから大金を巻き上げる。

その翌日、ドーバーの断崖にあるムーンレイカー基地の保安主任が死亡する事件が発生。翌週にはムーンレイカーを、核弾頭なしの状態でテスト発射することになっていたため、ジェイムズ・ボンドが後任者として派遣される。彼は先に潜入していた特別部の婦人警察官ガーラと共に大陸横断ミサイルの警備にあたる。

ドラックスに疑いを抱くガーラによってドラックスの正体が露呈。彼は元ナチス親衛隊の生き残りで、第二次世界大戦の復讐のためソ連と手を結び、テストに見せかけて本物の核弾頭をムーンレイカーに装備し、ロンドンに打ち込む計画を企んでいた。ドラックスに正体がバレたガーラを救おうとして、ボンドも罠にはまってしまう。囚われの身のボンドとガーラの目の前で、ムーンレイカーの発射は迫るのだった・・・。


【解説】
ムーンレイカー (moonrakers) とは、隠語で馬鹿者・阿呆者を表すイギリスの古典的隠語。 ムーン (moon) は「月」、レイク (rake) は「熊手」、直訳すると「ムーンレイカー」とは「熊手を使って月を集める人」となる。億万長者が国家に寄贈した原爆ロケット「ムーンレイカー」の本当の狙いは、ロンドンに落として大惨事を引き起こすことだという皮肉の意味も考えられるタイトル。

007シリーズとしてはめずらしく、全編イギリスで物語が展開。冒頭でローリア・ポンソンビーという美人で独身の秘書がちょっとだけ登場。ボンドが普段勤務しているロンドンの事務所は、窓からリージェント公園の緑が見える場所にあり、00のナンバーを持つエリートたちは、そこに勤務する女性の憧れでありながら、その特殊な仕事ゆえに決して結婚の対象とはなりえない。そんな密情報部の普段の生活が描かれていたりする。キングスロードに住み心地のいいアパートを持っていて、メイというスコットランド人の家政婦を雇っていて、給料は上級国家公務員並み。小説のネタになるような事件は年に2~3件しか発生しない。余談ながら情報部で〝00〟の番号を持っているのはボンドと008、0011の三人だけ。

リージェント公園-s
リージェント公園

1954年11月26日という日付が出てくるので、時代設定は作者が作品を執筆中の時期というのがはっきりする。ただしカジノ・ロワイヤルのときからボンドの年齢はなんとなくあやふやで、このとき30代半ばみたいなことになっていたり。。。

ムーンレイカーの発射基地があるのはドーヴァー海峡。白亜の岸壁で有名なところ。ロンドンからだと急行電車で2時間くらい。実際に行ってみたけど、海岸にいく道がよく分からなかった。

ドーヴァー-s
ドーヴァーの白亜の岸壁

ここから大陸横断ミサイルを発射したということは、こんなようなイメージかな。

moon-02s.jpg

ドラックスとのカーチェイスでボンドは愛車のベントレーを大破。新しく1953年マークⅥ型オープンの大型車を手に入れている。色は前のと同じグレイ。


【コメント】
3作目にして作品のスケールは大幅にアップ。下手したらロンドンにミサイルが落っこちて何十万人もの死者が出るところを、ジェイムズ・ボンドの活躍で・・・映画の方はスケールが大きくなりすぎて、現実離するたびに原点回帰を繰り返してたけど、そもそも原作がそうだったという次第。

ボンドのキャラクターがどんどん正義の味方になりだして、今回の事件では自分が犠牲になってでも大惨事を防ごうとしたりする。なんだか、テレビドラマ「24」の原点みたいな感じ。作品が書かれた1954年頃は、戦争で負けたドイツ人がまだまだ健在で、第三次世界大戦がいつ起きても不思議じゃなかった時代。なので悪役のドラックスみたいなことを本気で考えるやからは実際にいたのかもしれない。実行出来る出来ないは別にして。

核爆弾の驚異からロンドンを救ったボンドは、国家的英雄としての評価に値する活躍をしながら、国家公務員としての仕事をしただけという評価にとどまり、しかも最後はあっけなくふられてしまうというさびしい終わり方がなんとも印象的。



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