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The Book of Human Insects 人間昆虫記

The Book of Human Insects
ペーパーバック: 368ページ
出版社: Vertical (2012/12/4)


人間昆虫記


09-1971/02/13 「プレイコミック」(秋田書店)連載

見事な作品であった。いぜんはグラフィックデザインで世界的になり、こんどは芥川賞を受賞した女性が、他人の才能を完璧に模倣する女性であることがわかってゆく。

 秘密を知ったものは殺されてゆくわ、利用できるなら自分の肉体はかんたんにさしだすわ、エリート商社マンと偽装結婚をおこなうわ、成功や頂点にのぼりつめるためなら手段を選ばない。模倣された者は破滅してゆく。『人間昆虫記』とは蝶々のようにさなぎから蝶に変態するさまをいっているのだろう。

 この作品でいっているのは、おそらく日本の経済的模倣や文明の模倣のことをいっているのだろう。文明というの模倣によってなしとげられ、そのお株を奪ってゆくものである。日本の経済的成功がアメリカの模倣であったように。日本もいずれ後進国に模倣され、追い越されるのだろう。模倣の怖ろしさと、利用できるものはすべて食い尽くす女の怖ろしさ(と魅力?)を感じさせる作品であった。

 しかし彼女は満たされない。死去した母親の蝋人形に裸で甘えてみたり、かつて才能を模倣して裏切った男が忘れられなかったり。せつなさやさみしさが彼女からは抜け切らないのである。成功や名声の空しさや病理面がそこには立ち現れているのだろうか。それらに魂を売った日本人の姿が透けて見えそうである。
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地球を飲む

1968/04-1969/07/25 「ビッグコミック」(小学館)連載

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大阪にいった帰りの電車で読むつもりで、まんだらけで購入。

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ビックコミック創刊号から連載された、手塚治虫の青年向け作品。この後、「I・L」「きりひと讃歌」「ばるばら」「奇子」「シュマリ」「MW」「ひだまりの樹」と早々たる作品が続くわけです。1968年から69年にかけて、〝全共闘〟という言葉が定着した時代に描かれたせいか、徹底的に無責任なアナーキストを中心に物語が展開します。

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母親の怨念を引き継いだ娘たちが〝男〟〝金〟〝道徳〟を踏みにじり、社会をぶち壊そうという内容。ただし作者が認めているように、金の価値が暴落したことによる経済パニックはあまり盛り上がりがなくて消化不良。作者は大河連載を描くことが不満だったようですが、これは明らかに失敗作の部類に入る作品だと思います。

手治虫の動画配信はこちら⇒

火の鳥 黎明編

何度読見直したか忘れたけど、たぶん4回目くらい。今回は英語の勉強も兼ねて、今回は英語翻訳版で全巻通すことに。というかこの英語版、全部買い揃えてからずいぶんたってるんだけど・・・。

「火の鳥/黎明編」は、1963年に雑誌COMに連載されたというから、自分が2歳のとき。一番最初にこの漫画を知ったのは確か10歳くらいのときで、その時は人が読んでるのを見かけただけ。確か20歳くらいの頃にカドカワ版のハードカバーが出たときに、買い揃えて読んだのが最初だったはず。まだ、「太陽編」が雑誌に連載中でした。有名な漫画だったけど実際に読むまで時間がかかったのは、テーマが重そうでとっつきにくいかったから。劇場用の映画とかもあったけど、見たいと思わなかったし。

初めて読んだときの単純な感想は、大河ドラマをコンパクトに1冊にまとめたような作品だなって思ったこと。実際その遠りなんですけどね。普通だったら4~5冊分くらいの内容が1冊にまとまってるようで、とにかく内容が濃いな~と。物語のラストが更に壮大な話につながっていく終わり方なのに、これ1冊だけでも十分にスケールが大きくて、とにかく圧倒されたって記憶があります。



何回も読んでるから内容はほとんど覚えてました。どんでん返しとか奇抜な展開があるわけじゃないけど、読み終わったときになんだかため息をつきたくなる・・そんな作品です。

Phoenix: Dawn (Phoenix Series)Phoenix: Dawn (Phoenix Series)
(2003/03)
Osamu Tezuka

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