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わたしは真悟

★★★ 初読み

楳図かずおの長編漫画は「漂流教室」くらいしか読んだことがなくて、この「わたしは真悟」に関してはほとんど聞いたこともなかった。たまたま全10巻のビッグコミック版を全冊まとめて入手したので、それほど期待もせずに読みはじめた次第・・・。

なんだけど、この作品は多くの評論家から絶賛されていて、楳図かずおの最高傑作と評されるということがすぐに発覚 ( °o°)ハッ

人口知能がテーマになってるみたいで、1巻を読んだ後にいつ頃の作品なんだろうと発売日を見てびっくり ( ̄□ ̄;)ガーン

1982年・・・ってことは昭和57年

いまから25年近く前に、こんなコンピューターのネットワーク・プログラムを題材にした漫画を描いていたなんて! まだマッキントッシュの存在すら知られていないような時代だっていうのに。当時は「トロン」なんて映画や、実写版「ゴルゴ13」でコンピューターが少しは話題になりかけたくらいで、ジ、ョージ・ルーカスが人間も含めて全てをCGで制作した映画を作るとインタビューで語っていても、誰もそんなこと出来るわけないと思っていた時代だもんな~。

ットワークが全てを支配するような作品を、こんなに早くに発表していたってだけでも凄い話。「攻殻機動隊」のずっと先を行ってたわけか。

さとるとまりん、12歳の二人は愛し合いながらも引き裂かれる運命に。彼らは親から逃げ結婚し子供を作ろうとするが、しかし・・・

子供の作り方がわからないのでこっそりプログラミングしていた産業用ロボット「モンロー」に尋ねてみたところ・・

「333から飛び移れ」

333???もしかして東京タワー?

そして二人は東京タワーに登り始める。その後、二人とロボットの起こす奇跡とは?

奇想天外な展開なのに違和感もなく、目が離せない展開。明らかにSFコミックなのにホラータッチの絵はご愛嬌 (*^。^*)

ume001.jpg
↑これが真悟

「奇跡は誰にでも一度起きる
だが起こったことには誰も気がつかない」


というのが作品のテーマ。内容が難しすぎて、感動的な作品でありながら「わけがわからん?」とぼやく人も多く存在するみたい。

神とは何なのか。真悟は世界中の全ネットワークと結ばれ、一瞬地球そのもの、神という存在になり、その直後にすべての記憶を失ってしまう。

ume002.jpg

このシーンを読んでいて、楳図かずおってドラッグでもやってたのかな?と疑ってしまった。精神的トリップの果てにほんの一瞬、

この宇宙の全てのしくみを理解して、
自分が神だと気付く・・・


これってドラッグによるトリップそのものじゃない!
しかも次の瞬間には全ての記憶を失いながら、何かを感じている・・・

ume003.jpg


「いまってなんだろうという気がすごくしてしまう。過去と未来の狭間でもってブランコに乗っているようなものだから、ここにいるというだけでも凄い奇跡のような気がして、考えただけでもすごく恐怖というものが沸いてくる。アメーバーの頃から数十億年生きてきて、何かに進化して、それでもまだ生き残ってここにいるっていうのは、とても信じられないような気がするんだよね」
作者のコメントより


この作品を書くために、作者は相当な調査を行ったようで、その辺の事情は

恐怖への招待 (河出文庫)恐怖への招待 (河出文庫)
(1996/06)
楳図 かずお

商品詳細を見る

に詳しく書かれてた。

作品をホントに理解しようと思ったら一回読んだだけでは難しいけど、内容を理解出来なくても十分面白い作品だった。じっさい、1日1冊読んでこうかなってつもりだったのに、止まらなくなって一気に全巻読破したし。最後の巻まできて、これってちゃんと終わるのかな~ってやや不安にさせられ、案の定、ラストはちょっともの足りないもののきちんと完結するからいいのか。



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火の鳥 黎明編

何度読見直したか忘れたけど、たぶん4回目くらい。今回は英語の勉強も兼ねて、今回は英語翻訳版で全巻通すことに。というかこの英語版、全部買い揃えてからずいぶんたってるんだけど・・・。

「火の鳥/黎明編」は、1963年に雑誌COMに連載されたというから、自分が2歳のとき。一番最初にこの漫画を知ったのは確か10歳くらいのときで、その時は人が読んでるのを見かけただけ。確か20歳くらいの頃にカドカワ版のハードカバーが出たときに、買い揃えて読んだのが最初だったはず。まだ、「太陽編」が雑誌に連載中でした。有名な漫画だったけど実際に読むまで時間がかかったのは、テーマが重そうでとっつきにくいかったから。劇場用の映画とかもあったけど、見たいと思わなかったし。

初めて読んだときの単純な感想は、大河ドラマをコンパクトに1冊にまとめたような作品だなって思ったこと。実際その遠りなんですけどね。普通だったら4~5冊分くらいの内容が1冊にまとまってるようで、とにかく内容が濃いな~と。物語のラストが更に壮大な話につながっていく終わり方なのに、これ1冊だけでも十分にスケールが大きくて、とにかく圧倒されたって記憶があります。



何回も読んでるから内容はほとんど覚えてました。どんでん返しとか奇抜な展開があるわけじゃないけど、読み終わったときになんだかため息をつきたくなる・・そんな作品です。

Phoenix: Dawn (Phoenix Series)Phoenix: Dawn (Phoenix Series)
(2003/03)
Osamu Tezuka

商品詳細を見る




Zマジンガー

初読み

ヤフオクで5巻セット1,600円で落札したっきり、全然読まないままアマゾンに売りに出しといたら、セット価格1,500円で買い手がつきました。なので発送前に一度読んでおくことにした次第 |( ̄3 ̄)|

1998年9月号から2000年11月まで、マガジンスペシャルとかいう雑誌で約2年間連載されてたそうですが、まったく知りませんでした。永井豪の新作なんてまったく興味なかったし。永井豪にいわせれば、「マジンガーZ」の究極の完成版なんだそう。当時は「デビルマン」に力が入りすぎて「マジンガーZ」の出来に納得出来なかったから、いつか描き直したかったんだそうです。はたしてその言葉を真に受けるファンがどれくらいいることやら・・・。


com0001.jpg


基本的には「マジンガーZ」の焼き直しです。名前が同じで設定が微妙に違うキャラクターが再登場。茶髪の甲児くんとかロボットのデザインも今風に変更されてますが、オリジナルの野暮ったい感じの方が全然好き。ファンの期待に応えようとしてるつもりかもしれないけど、どっちかというと商業主義にのっとってる印象の方が強いです。この辺の感覚というか考え方は、「スター・ウォーズ」新三部作を作ったジョージ・ルーカスと共通するところがあるのかも。

オリジナルを知ってる人が読んだらニヤリとするはずの仕掛けも、なんだまたか~って感じ。ギリシャ神話の世界を作品に取り入れてるのがミソらしいけど、例によってく展開がどんどんメチャクチャに。それでもストーリーが崩壊一歩手前ってところで、とりあえず第1部完結となったのが救いですね。こういう焼き直し作品を読むたびにオリジナルの偉大さを実感。

読み終わってから「永井豪アニメ大全」読んでたら、てんとう虫コミックス描き下ろし全4巻で「ゴッドマジンガー」っていうのがあって、1984年4月から日曜の夜にテレビでも放送されてたことを知りました。さらに1991年に「マジンサーガ」がヤングジャンプで連載されて、これはマジンガーZが時空を越えて未来の火星に辿り着く話。ってことはこれが3回目の「マジンガーZ」のリメイクだったわけか~。



洗礼 楳図かずお

★★★初読み

楳図かずおの恐怖漫画っていうのは、読んだことがなくてもタイトルだけはなんとなく見たことがあったりするんだけど、この漫画はタイトルが地味なせいかほとんど気付かなかった。だけど解説本によると代表作のひとつらしい。実際、全4巻の1巻途中まで読んですぐに納得。母親が自分の脳を娘に移植するシーンまでだけでも十分面白い。そのあとの娘の悪役ぶりにしたって一時期はやったスリラー映画なんかよりもよっぽど良く出来てるし、こんな面白い漫画をずっと知らずにいたってことにびっくり。最後にどんでん返しがあるっていうのを先に解説で知っちゃってたので、なんとなく予測がついたのがちょっぴり残念だけど、それでも十分堪能できた。

トータル1,000ページ弱。最初に出版されたときは6巻本だったみたいで、今回読んだのは全4巻。これくらいで完結するのがやっぱりちょうどいいと思う。半日くらいで読めるし。ありとあらゆる映画や小説や漫画を読んでしまってなかなかストーリーを楽しめない昨今、集中して読むに十分値する作品だった。

そういえばこのマンガ、岡崎京子の「へルター・スケルター」の元ネタでもあります。彼女は1975~76年の「週間少女コミック」連載時に読んでたらしいけど、10歳前後の女の子がこんなの読んだら相当インパクトあったんじゃないでしょうか?

この漫画がうまく出来てるのは、現実にはありえない脳移植のシーンを疑わないで読み進んでしまうところ。普通はそんなバカなと思うはずなのに、楳図かずおだからあり得るか・・みたいな感じで。これがトリックとして実に有効だったわけで、大抵の人はここで騙されてしまったはず。悪魔のような母親よりも、優しく見えた娘の方が実際には恐ろしい存在であるというところに。

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実にリアルな脳手術の描写

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徹底したヒロインの悪役ぶりに、彼女が叩きのめされる展開を期待してしまいます

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一時期はやったストーカー映画の先駆けともいえる展開

タイトルの「洗礼」とは、身体に水を注ぐことによって罪を洗い清め、神の子として新しい生命を与えられること。これが正解だったのかはちょっぴり疑問。それでもエピローグの「そう信じていた・・・」「これはすごく恐ろしいことだ」というセリフに込められている

心の奥底に潜む恐怖を見事に描ききった
恐怖漫画の記念碑的作品


であることは間違いないでしょう。



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