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ロマンスの神様

ロマンスの神様ロマンスの神様
(2007/04)
楳図 かずお

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1964年、ひばり書房から貸し本向として刊行。

岬一郎シリーズなど少年向けのマンガを発表した後、ドラマ性の高い作品の発表もあってから描かれた楳図かずおの

ラブコメディ

おどろおどろしい恐怖マンガとほとんど同時期に、こんな軽いタッチの作品も描いていたというのがまず驚き!

といっても主人公の少女が道端で拾った、三つの願いごとをかなえてくれる人形はどことなくミステリアスだし、恋に悩む娘の憂鬱そうな描写からは楳図かずおらしさがはっきりと出ている。ハッピーエンドでありながらどことなく残る妙な後味も健在。


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楳図かずおのマンガ販売→

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呪われた村

呪われた村呪われた村
(2007/08)
楳図 かずお

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1959年に初めて刊行されたときのタイトルは

「狂人部落」


こっちの方が内容にもあっているにもかかわらず、さす今日の観点では変更するしかなかった様子。

ちなみにヒッチコックの映画「サイコ」の原作小説が日本で発売された当初は、

「きちがい」

という、みごとにストレートなタイトルだった。

タイトルはさておき一連の少年探偵物の中ではなかなか秀逸。岬一郎の登場する長編としては最後の作品となった。

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吊り橋をわたると平家の末裔(と称する人々)が中世そのままの暮らしをしている村へ、ギャング団を追って少年探偵・岬一郎が辿り着く・・・。こういった秘境の田舎といった設定は、日本列島改造論によってコンクリート化された現在の日本ではなじまないものになってしまった。

しかし、近代化する世界と旧時代に執着する人間のアツレキは、急速にネット化する現代とそれに追いついていけない旧世代の人々との格差といった現代に引き継がれているテーマでもある。

この作品を興味深いものにしている題材のひとつは、母親の死体を見て気がふれてしまった少女あかねの哀れな描かれ方だった。「おなかがすいたよ~」と食べ物を請いに民家を訪ねてまわり、「二度と来るな!」と追い払われる。それでも少女は明るく笑いながらさまよい続ける。

現代でもホームレスに対する虐待などが問題視されたりするが、奇声を発する精神障害者への虐待は、それこそあたりまえのように行われていた。


「非現実的な世界のなかで描かれるリァリティーのある描写」


そういった技術を、当時23歳の作者はすでに身につけていたのだろう。絵柄も古臭くストーリーも単調であちこち矛盾しているこの作品がなぜか魅力的なのは、そんなところにあるように思えてならない。

ジャイアント・ロボ

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ジャイアントロボ―原作完全版 (上下巻&資料編) (講談社)


物心ついたばかりの頃に何度もテレビで再放送されていてたのを、よく見ていた「ジャイアント・ロボ」。これが「三国志」などの歴史者で有名な横山光輝の原作だっていうのは、どうもピンとこなかった。理由は明らかで、「バビル二世」のように原作のマンガが単行本化されなかったから。

原作は1967年10月から約半年間、少年サンデーに連載。それから2005年まで、なんと40年近くも
単行本化されなかったわけだけど、ダメダメな作品かというとそんなことはない。それどころかロボットマンガの定説を覆すようなとんでもない作品だった。

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ジャイアントロボのデザインは東映に依頼された横山光輝が、エジプトのスフィンクスを即座にイメージして描いたもの。東映で放送された作品はいわゆる怪獣番組だけど、マンガには怪獣は一切登場しない。ジャイアントロボットを縮めたGR1というのがロボの呼び名で、あくまでも兵器として扱われている。

登場するGR型ロボットは全部で3台、地上用のGR1に対し、GR2は海底用、GR3空中用。

そのGR1=ジャイアント・ロボは頭部から発射されるロケット弾(ミサイルパンチの原型?)、ベルトから放射される灼熱光線(ブレストファイアーの元ネタ?)、目から照射される熱光線(まさに光子力ビーム)など多彩な武器を装備している。

そして次に登場するGR2の必殺技はなんと・・・






















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ロケットパンチじゃないですか!




ずーっとマジンガーZがオリジナルだと思っていたのでけっこうショック。
う~ん、永井豪が知らなかったはずはないだろうけど・・・・






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3番目に登場するGR3は空中用なので軽めに設計されているなど細かいこだわりがあり、戦闘シーンはあくまでも兵器対兵器としてドラステックに描かれている。

途中までは実に丁寧に話が展開していたのに、ロボット戦の後半あたりから急ぎすぎた印象が強くなる。更にGR1がロケットを装備して陸海空を自在に動けるようになってからは、無敵になりすぎて面白さにかけるし、ラストも唐突。


↓これが背中のロケット
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この時期になんと横山光輝は

「魔法使いサリー」
「コメットさん」
「仮面の忍者赤影」
「ジャイアント・ロボ」


を同時に執筆してたっていうんだから、さすがに無理があったんでしょう。さらに「ジャイアント・ロボ」には小学館コミックス版というのが平行して連載されてて、それもおまけに復刻されたので読んでみたらなんと
























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人が操縦する巨大ロボットが登場!


敵役だけど・・・




しかもコックピットは頭部!

全国に何人いるか分からないロボット・マンガ・愛好家のほとんどが、人が操縦する巨大ロボットの元祖は「マジンガーZ」だって思ってるはず。永井豪自身、あちこちで特許とっとけば良かったって主張しまくってるし。

う~ん・・・。実はこのマンガ版「ジャイアント・ロボ」。もっともっと語り継がれてもおかしくない可能性を秘めていたのかもしれない。それが「幻の作品」として埋もれてたっていうのは、作者はなんとも思ってなかったのかな?


そんなこんなで幼い頃に何度もみた子供番組のマンガ版を読んでみて、テレビ版をとても見たくなってしまった。


う~ん、懐かしい!


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ジャイアント・ロボ THE ANIMATION 地球が静止する日 
→動画配信
こっちも見たくなってきた。



おみっちゃんが今夜もやってくる

おみっちゃんが今夜もやってくるおみっちゃんが今夜もやってくる
(2007/06)
楳図 かずお

商品詳細を見る


転売目的で購入して、確実に売れ続けてる楳図かずおの復刻本。またamazonで売れたので、発送前に読んどくことに。

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オーソドックスな少女ホラー。1960年から61年にかけて貸し本マンガ雑誌に連載された作品。絵柄的にはまだまだ発展途上の段階。

「おみっちゃんが今夜もやってくる」と続編の「丑の刻参り」の二つの短編がおみっちゃん絡み。これをトレースしてさらに50ページの増補・改定を加えたのが、サンデーコミックス「怪」3巻収録の「おみっちゃんが今夜もやってくる」で、こっちの方が定本となってるらしいけど未読。いずれ読んでみたいかな。

他に短編がいくつか収録されてて、一杯やりながら夜中に読むには内容・分量共にいい感じ。

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関係ないけど「文字のない手紙」の中の事故で顔が変形するエピソードは、ビートたけしのバイク事故をもろに連想させられた。



ミイラ先生

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1967年に少女フレンドで連載された楳図かずおの初期作品。

〝ヘビもの〟で人気が出てきて、〝ヘビもの〟ばかり描いていたので、趣向を変えようと思って選んだテーマがミイラ。

タイトルだけみると「ミイラ先生」で話が終って「続ミイラ先生」はその続きみたいだけど、実際には2冊で1つの話が完結。「続ミイラ先生」の半分以上は、本編とは関係ない短編2作収録を収録。

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女の子が怪物に襲われ、恐怖に怯える典型的な楳図ホラー。
絵柄は大分垢抜けてきて、もう少しで完成形というベルまできている。なので恐怖マンガとして十分に楽しめる作品。

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どう考えても怪しいのに、こいつが犯人だと確証できないヒロインにはじれったくなってくるものの、それは楳図かずおのお決まりパターン。少女まんが(たぶん対象は8~13才の女の子)に連載されたことを考えれば、OKでしょう。

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ところがどうしても気になったのがクライマックスのミイラの動き。

これはどうみてもギャグマンガ。

作者はギャグを意識していたわけではないと思うんですけどね~。大体、これまでの展開から急にギャグになるのは、明らかに不自然。

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なんだけど、「血!」「血!」とうめきながら勝手にボロボロになって自滅するミイラの間抜けぶりは、どう見たって笑えるでしょう?

もともと作者にはギャグ・マンガ家としての素養もあって、それが自然発火的に出てしまったと見るべきなのかな?

「まことちゃん」のルーツを発見


したような気分です。



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