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オカルト団

週刊少年キング 1975年8/18号~1976年5/24号 原作:高円寺博 作画:永井豪・石川賢


3人の競作扱いになっていて、原作の高円寺博とは永井豪のお兄さんで別名が永井泰宇(ながいやすたか)のこと。

初めて読んだときはいきなり4巻。なんで4巻だけ手に入れたのかまたく覚えてないけど、1~3巻はずいぶん後になってから買い揃えた。4巻だけにかぎっていえば、けっこうオカルトチックでインパクトがあったのを覚えてる。1~3巻の途中までは、どっちかというとオカルトじゃなくてギャグマンガみたいだったので、ちょっぴりがっかりだった。もしかしたら、雑誌連載中もそれが不評だったので、本格的なホラーに路線変更したのかな。

「エクソシスト」をもろにパクったで悪魔が取り憑いた少女に聖水を飲んでしまったおっさんが小便をぶっかけまくるとか、甦って回復しきれていない吸血鬼が教会に運び込まれたりニンニクスープを飲まされたりした挙句にベランダに放置されて灰になってしまうとか、一枚ずつ脱いでいくふんどし女幽霊とかの前半のギャグ路線はひたすらお下劣(怪力女・リッキーが重量挙げをする度に服がちぎれ飛んでいくお約束ギャグがまたしょーもない)。
美しい娘を餌に人間を誘い入れては食い殺すモーンスタイン家の話は面白いのだけれど(主人公が絶体絶命のピンチになったとき、隣の一家が「夜中に騒ぐな」と押しかけてきて大喧嘩になる展開がくだらなくていい)。これが雪山の雪女編でちょいと捻った謎解きと行き当たりばったりな展開の両立を見せるあたりからややシリアスな方向に変更。
そして隕石で突然変異を起こした蟻とそれに乗っ取られた村人達とのキャンピングカーを使った追跡戦だけで終わるという、「悪魔の追跡」ばりのB級ライクな話を経て、最終章の芦屋家の呪い編へ。
これもまたページ数の割に登場人物を出しすぎていつの間にか消えてしまったキャラクターがいたり、主人公が「全てのオカルト現象は科学で解明できる」云々と今までの話を全否定するような見解を述べたり、行き当たりばったりの展開が目に付くが、今までの憂さを晴らすが如くの残虐シーンのオンパレードが素敵。回想で芦屋家の先祖が五体バラバラに吹き飛ぶとか、農民を酷使させて作物を全部取り上げて代わりに大鍋で煮込んで目玉が飛び出して煮崩れた死体の山を食わせるとか、その領主が狂って自分の体を刀で削って食い散らして半分白骨化して絶命するとか。。
特に激しかったのが、全身の表皮が剥げた状態で車椅子生活を送っている芦屋家当主が、娘の危機に車椅子で文字通り飛んでいくが、敵の念力攻撃を受けて全身の筋肉を一本一本飛び散らせ、最後は白骨状態で木の枝に引っかかったまま、娘の名を呼び続けて絶命するという、読んでいて泣きたくなるような描写であった(実は子供の頃に読んだ時に一番覚えていたのがこのシーンだったりする)。おかげでその後の話は霞んでしまったのも確か。もう少しキャラクターを整理して、最初からこの路線で通していれば、ある意味化けたかも。
会川昇あたりの脚本で映像化したら面白いかもと思ったが、山田風太郎の小説が「SHINOBI」になってしまう邦画じゃ無理だと思うので、タイとか香港とかのやる時は果てしなくえげつない表現を見せるところで一つ。
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グレン・グールド 弦楽四重奏曲 作品1

ジェリコ公爵

ジェリコ公爵-s

著:モーリス・ルブラン
訳:大友 徳明
偕成社:1983年3月初版、345ページ

原題:LE PRINCE DE JÉRICHO
初出:1929年7~8月「ル・ジュルナル」誌連載 
単行本化:1930年

【ストーリー】
過去の記憶を失ったエラン=ロックは、南仏のミラドール館に集まった人々に、地中海全域を荒らしまわる海賊ジェリコ一味の襲撃を示唆する。海賊の狙いはそこにいた美しい娘ナタリーが持つメダル。エラン=ロックの超人的な魅力に引かれ、同時に恐れを抱く娘ナタリー。自分の過去には海賊王ジェリコとナタリーが何らかの関連があると考えるエラン=ロックは、ジェリコ一味と対決すべく行動を開始する。地中海、シチリア、パリ、ブルターニュ。

【解説】
アルセーヌ・ルパンがまったく登場しないにも関わらず、なぜか昔から「ルパン全集」に必ずといっていいほど収録されてきた不思議な作品。これはルパン翻訳の最初期の功労者ともいうべき保篠龍緒が、「海のルパンとしては唯一の記録である」と勝手に〝ジェリコ〟と〝ルパン〟を同一人物扱いしてしまったことがきっかけと思われる。ジェリコの身元は中世以来続いている正真正銘の貴族とラストで明らかになるので、どう考えてもルパンと同一人物ということはあり得ないし、本文にもルパンとの関連はまったく書かれていない。
主人公の海賊王〝ジェリコ(Jericho)〟は、死海に注ぐヨルダン川沿いにある、世界で最も標高の低い町〝エリコ〟と同じ意味合い。モーゼの弟子が笛でエリコの城壁を崩したエピソードでも有名なので、ジェリコというとどうしても聖書との関連をイメージしてしまうが、実際物語りの後半で、〝ジェリコ公爵〟とは、〝エリコの領主〟を意味することが明らかになる。

【コメント】
後期ルパンものの「謎の家」と同じ時期に書かれた作品で、ルブランが脱ルパンを目指しつつも、相変わらずルパン・シリーズをやめられずに継続していた時期。ジェリコの正体は多分エラン=ロックだろうと安易に想像がついてしまうのは、ルパン・シリーズで散在このトリックに慣れてしまっせいかな。もしも、まったくルブランの他の作品をまったく読まないで、いきなり「ジェリコ公爵」を読んだらずいぶん違った印象があるのかもしれない。
逆にその展開が予測したうえで読んだとしても、それなりには楽しめる冒険小説といった感じ。エピローグ風のジェリコの恋の行方とか、退屈だと思わないようにすれば・・・そう、これは冒険小説にみせた恋愛説なんだと。


    

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