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下宿人

1927-Lodger.jpg


THE LODGER: A STORY OF THE LONDON FOG
1927年イギリス 80分

監督 アルフレッド・ヒッチコック
製作 マイケル・バルコン、カーライル・ブラックウェル
原作 マリー・ベロック=ローンズ
脚本 エリオット・スタナード、アルフレッド・ヒッチコック
撮影 バロン・ヴェンティミリア
出演 アイヴァー・ノヴェロ、マリー・オールト、マルコム・キーン 他

★★

〝切り裂きジャック〟をテーマにしたこの「下宿人」は、ヒッチコックらしいサスペンス作品の第一作。アパートにやってきた下宿人が殺人犯の嫌疑をかけられるという、ヒッチコックがこの後何度も繰り返すことになる〝間違えられた男〟を扱ったの最初の作品でもある。ちなみにこの前にヒッチコックが撮ったのは恋愛ドラマの「快楽の薗」と、映像が現存しないという「山鷲」。 

下宿人が本当に犯人なのかなかなか分からなくて、クライマックスで逃亡するまでの盛り上げ方、引っ張り方はうまく演出できてると思う。主人公を盲目的に信頼するヒロインというお約束がすでにこの時点で出来上がっているのはちょっと驚き。ただ、手錠が柵に引っかかって身動き取れなくなり、追いかけてきた民衆にリンチされそうになるあたりは、かなりやぼったいかな。

といっても85年前の映画で、ヒッチコックが26~27歳の時の作品。映画の歴史を勉強するっていう意味で見るのが正解なんだと思う。実際そのつもりで、こうやって見てるわけだから。



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間諜最後の日

1936-The Secret Agent-s

THE SECRET AGENT
1936年イギリス 87分

監督 アルフレッド・ヒッチコック
原作 W・サマセット・モーム
脚本 チャールズ・ベネット
撮影 バーナード・ノールズ
音楽 ルイス・レヴィ
出演 マデリーン・キャロル、ペーター・ローレ、ジョン・ギールグッド、 ロバート・ヤング 他


タイトルの〝間諜〟ってなにかと思ったら要するにスパイ組織のこと。イギリスの陸軍大尉ブロディーがアシェンデンという名前を与えられ、ドイツの間諜が暗躍するスイスのジュネーヴに暗殺指令を受けて派遣される。そこにはアシェンデン夫人という名儀で女間諜エルサが先に到着していた・・・・とまぁ、なんだかややこしい話。

最後に列車事故のスペクタクルシーンがあったり見所はあちこちに散見できるし、かなり暗いハッピーエンドを迎えるあたりは、当時としては斬新だったはず。ヒッチコックの監督19作目で「三十九夜」と「サボタージュ」の間という、アメリカに渡る前のまさに油が乗り始めた時期なので、出来は悪くない。

評判もかなりいいみたいだけど、この後の「第3逃亡者」や「バルカン超特急」に比べると、かなりとっつきにくい作品で、なんかなじめなかった。もう一回、きちんとストーリーを把握してみたら違うのかもしれないのかなぁ。。。



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第三逃亡者

1937 Young and Innocent-s

YOUNG AND INNOCENT
1937年イギリス 84分

監督 アルフレッド・ヒッチコック
原作 ジョセフィン・ティー
脚本 チャールズ・ベネット、エドウィン・グリーンウッド、アンソニー・アームストロング
撮影 バーナード・ノールズ
音楽 ルイス・レヴィ
出演 デリック・デ・マーニイ、ノヴァ・ピルブーム、パーシー・マーモント 他

★★

ふとしたきっかけで事件に巻き込まれた〝無実の罪を着せられた〟主人公が、ヒロインと一緒に逃亡しながら真実を追うという、ヒッチコックが何度も繰り返したテーマの最初期の作品。ストーリーは単純で、無実の罪を着せられた主人公が逃亡し、途中で無条件で主人公を信じるヒロインと出会う。彼女の協力を得て、次第に真犯人を追い詰め、最後は無実が証明されてヒロインと結ばれハッピーエンド!カーチェイスのシーンがミニチュアで安っぽかったり、同じテーマでも円熟期の「北北西に進路を取れ」みたいな仕掛けは少ないものの、原点としてのお約束がきっちり守られている、とても安定した作品。

途中、坑道が陥没してクルマが落ちるスペクタクルなシーンも典型的なヒッチコックらしいカット。クライマックスの犯人が確定するカットは、主人公たちが気付くよりも前に見ている側に犯人を提示して〝これからいったいどう展開するんだろう?〟という緊張間を抱かせるという、計算されたヒッチコックらしい手法。ホールの全景から犯人のクローズ・アップまでワンカットで見せる手法は、この映画の代名詞的なカットで、これもヒッチコックが得意とした撮影手法。

要するにヒッチコックらしさがもっとも出ている作品なわけ。欠点があるとすれば主人公がやや魅力にとぼしくて、ちょっとおてんばなヒロインに完全に食われている感じ。時代を考えれば十分な娯楽作品だし、今見てもCGだらけの映像に比べたら、こっちの方が好きかも。  
 


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トパーズ

1969-Topaz-s.jpg

TOPAZ
1969年アメリカ82分

製作 アルフレッド・ヒッチコック
監督 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 サミュエル・テイラー
音楽 モーリス・ジャール
撮影 ジャック・ヒルドヤード
出演者 フレデリック・スタフォード、ダニー・ロバン、フィリップ・ノワレ 他



東西冷戦の時代、ソ連がキューバに核ミサイルを配備してあわやアメリカとの核戦争直前まで行った、キューバ危機に絡んだ作品。そのバックボーンを把握していないと作品そのものが理解しずらい上に、登場人物がやたら多くて途中で一旦ギブアップ。最初から見直して、それでもストーリーは結局よく分からなかった。

タイトルの「トパーズ」とは、フランスの秘密スパイ組織の暗号名というだけで、ストーリーに絡むような重要な意味はない。ソ連KGBの副長官がアメリカへ亡命を企て、彼の証言からキューバに対しソ連がミサイルの搬入をしている事実が発覚!これがキューバ危機の始まりで、史実とノンフィクションを絡ませてストーリーは進行。CIAは先のピッグス湾事件でキューバに対するコネを無くしていた為、フランス情報部のデベロウに、キューバでのソ連の動きを諜報するよう依頼。向かった先のキューバには、彼の愛人でもあり革命の英雄の未亡人であるファニタがいて、ちょっとした不倫ドラマが展開する。

このアニタが殺されて床に崩れ落ちる瞬間、紫のドレスの裾が白黒の床に広がる演出は(CGのない時代に)良く出来ていて、この映画唯一といっていい名シーンとして有名。

終わりはなんともあっけないというか、〝キューバ危機回避〟の見出しの新聞が舞う、スパイ映画らしいといえばらしい終わり方なんだけど、どうもイマイチ。ラストにはいくつかバージョンがあって特典映像で見れるんだけど、どれもパッとしなかった。結局、ヒッチコック自身、結末をどうつけたらいいか判断しかねたような、彼のスランプな時期を象徴する中途半端な作品。   
 



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戯曲アルセーヌ・ルパン

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フランシス・ド クロワッセ、Maurice Leblanc 他

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日本で始めての完訳となる「戯曲アルセーヌ・ルパン」、そのお蔵入りバージョンでこれまで一度も公演されていない「アルセーヌ・ルパンの帰還」、1998年に初めて発掘、刊行された幻の戯曲の初邦訳「アルセーヌ・ルパンの冒険」と、 ルパン物の戯曲三本を世界で初めて一冊にまとめたもの。さらに改訂版との違いや他に詳細な作品年表も収録されて、資料としては申し分のない一冊。

この本が出るまで、「ルパンの冒険」がルブランの執筆じゃないって知らなかった。いろんな翻訳がでていて、どれもモーリス・ルブラン作となっているし、解説にもしっかりルブランが戯曲を小説化したって書かれていたりするので、そう信じるのも無理ないしかなかったわけで、しかも、小説版の存在は最近まで本家フランスでは知られていなかったとか。そんなマニアックなネタが詳細に書かれている。

最初は舞台化の台本だし、買おうかどうかすら迷った本だけど、内容を考えたら全然損はないどころか、むしろ非常にお買い得みたいな感じ。内容は小説版とほとんど一緒。舞台は記録的な大ヒットだったというだけあって、すでに小説版を読んでネタバレしていても、ストーリーだけで普通に楽しめる作品だった。

# 救命艇

救命艇

バルタザールのとっぴな生活

バルタザールのとっぴな生活 (アルセーヌ・ルパン全集 (別巻 2))バルタザールのとっぴな生活 (アルセーヌ・ルパン全集 (別巻 2))
(1987/03)
モーリス・ルブラン

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初出:1924年12月~1925年1月「ル・ジュルナル」紙連載 1925年単行本化


「カリオストロ伯爵夫人」の次にルブランが書いた(というか発表された)長編。最初は偕成社全集に収録される予定だったのが、翻訳の過程で保篠氏による非ルパンものの改作だったことが判明したして、シリーズから除外。後になってルパン全集の別巻に収録さたものの、アルセーヌ・ルパンの世界とはまったくリンクするところがない作品。

保篠龍緒が「刺青人生」というタイトルでこの作品を日本で始めて雑誌「宝石」に掲載したときは、勝手に私立探偵ジム=バルネ(アルセーヌ・ルパン)を登場させたり、ストーリーの後半をグッチャグチャに改変しているそうなので、1987年に出版された偕成社の別巻と、同じ頃に創元推理文庫から出ていた「バルタザールの風変わりな毎日」が、フランスで出版されてから50年以上たってからの日本での初翻訳。そう考えるとけっきょう貴重?

貴族、盗賊、外国領主、怪しげな詩人と次から次へと「父親」が出現し、主人公はただ巻き込まれて何もできないまま、さらにはイギリス工作員らに誘拐されたと思ったらフランス警察に奪回され、そのまま中東某国冒険を繰り広げるという、荒唐無稽なミステリーでもなんでもない作品。しいて言えばコメディ小説とでもいうか。

これが本当にまとまるのかというくらいシッチャカメッチャカな展開がきちんとまとまるところは、ルブランの筆がさえていたギリギリの時代の作品なのでさすがという感じ。バルタザールが婚約者をさしおいて従順な秘書が出来ちゃうという最後のオチはなんとなく最初から予想できたけど。

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