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モーツァルト:ピアノ・ソナタ集第1巻(第1番~第5番)

モーツァルトソナタ01

1968年3月に発売されたグールド30枚目のアルバムで、1番から5番まで最初の5曲を収録したソナタ全集の1枚目。あちこちでモーツァルトの指示を無視した奇抜な演奏はバッハの「ゴールドベルク変奏曲」とは違って賛否両論だった。

初めて買ったモーツァルトのピアノソナタ全集が実はグールドの演奏版だった。まだグールドことをよく分かってなかったので、歌声は入ってるし、テンポはバラバラだしなんだこれ?という違和感しかなくて、すぐに手放してしまった。だからたぶん、モーツァルトの指示に忠実でオーソドックスな演奏を好む人には向かないのかもしれない。

けれどある程度他のグールドの演奏に慣れてから改めて聴いてみると、これはこれでありなのかなって思えてくる。特に最初の方のソナタは、スタンダードな演奏だとけっこう退屈だったりするのに、グールド流のアレンジが加えられてなかなかいい感じ。これに慣れてしまうと、今度はスタンダードな演奏がつまらなくなってしまうから不思議。

ゴルトベルク変奏曲 1981年

ゴルトベルク変奏 1981年

26年ぶりに行ったデビュー曲の再録音。グールドはしばらくぶりに最初の録音を聴いて、悪くないと思いつつ別の解釈で演奏してみたくなり録音を行った。テンポは若い頃の初々しい演奏に比べると全体にかなりゆったりで、55年の録音が38分23秒だったのに対して、この81年録音は51分19秒。主題は1分45秒で、今回は3分と極端に長い。生前最後の録音となったこの曲は、まるで自分の死を予感しているかのようにゆったりと悲しげに聞こえてくる。

精神安定剤や鎮静剤に依存した不規則な生活を長年続けていたグールドは、この曲を録音した頃には実際の年齢りも明らかに老け込んでいた。ノイローゼでもあり、薬物中毒。額の髪は薄くなり、分厚い眼鏡をかけ、腰は曲がり、デビューしたばかりの颯爽とした雰囲気とはまるで別人のよう。そんな別人が同じ曲を演奏したのだから、違った解釈になるのは自然なことなのかもしれない。グールドは同じ曲の再レコーディングをほとんど行わなかったので、この1981年版「ゴルトベルク変奏曲」は数少ない例外となった。

「猛烈なテンポで弾きまくった1955年の録音と違って、新しい録音では個々の変奏のテンポが残りの変奏と密接な関係にあるのさ。理論にかないじっくりと考え抜かれて演奏されている」そんな原稿をグールドは残している。実際、新しい演奏は絶対的な地位を確立した若い頃の旧盤とは別に、これはこれで哀愁があって聴き応えのある作品になっている。

動悸がする・・・・腕のほてり・・・・胸に消化不良のような痛み・・・・
起きているときの高い脈拍は体を動かしていると減少する・・・・
かじかむような悪寒・・・・鼻のあたまや足首から背中にかけて・・・・
水分を取ると背中に痛み・・・・かがむと血を吐きそうな感覚になる・・・・
痙攣のたびに目が覚める・・・・睡眠時間は3時間・・・・
膀胱が圧迫されて目が覚め、失禁してしまった・・・・幼児のとき依頼だ・・・・

レコーディングをしている頃のグールドの身体はこんな状態だった。薬の量もハンパではなく、睡眠薬、風邪や感染の治療に抗生物質、胃の薬、鎮痛剤、炎症抑制剤、利尿剤、湿疹薬、そして大量の精神安定剤・・・こういった薬が引き起こす副作用について、本人は何も考えていなかったのかも知れない。芸術家にありがちな無知とでもいうか。

1982年4月23日から5月29日のセッションで録音された新しい「ゴルトベルク変奏曲」。グールドはこの後にもいろいろな録音を行うことに意欲的だったけれど、健康状態は悪くなる一方。そして1984年9月27日にバスルームに向かう途中で眠ってしまい、起きたときには身体の半身が麻痺した状態だった。これは脳卒中によくある症状で、それでも電話で知人を呼び、自分で部屋の鍵を開けることはできた。命に関わるほどの重態とは思っていなかったようで本人は入院を拒否するものの、まわりの説得でそのまま入院。しかし症状は悪化する一方だった。全身が麻痺して昏睡状態に陥ってしまう。1982年10月4日生命維持装置を取り外され死去。50歳になったばかりだった。

亡くなる直前に発売されたこのレコードは大きな話題となり、1983年に、グラミー賞を受賞。日本でもレコードアカデミー賞を受賞して、レコード史上、不朽の傑作として評価されている。

ゴルトベルク変奏曲 1956年

ゴルトベルク変奏曲1956年

1956年に発売されて大ヒットしたグールド23歳のデビュー作..。これ程世間を騒がせたクラシックのアルバムは後にも先にも存在しない。バッハが指定した繰り返しやテンポを無視して、普通に弾いたら1時間以上かかる退屈な曲を、見事に現代に蘇らせた画期的アルバム。

1955年1月、22歳のグレン・グールドはカナダの天才ピアニストというふれ込みで、初めてアメリカ公演を行う。2日に首都ワシントンで初公演。11日のニューヨーク公演にはコロンビアレコードのクラシック部門のディレクター、デイビッド・オッペンハイマーもかけつけた。
高さ30センチの低い椅子に腰掛け、鍵盤に顔を極端に近づけて鼻歌まじりにピアノを弾く型破りなスタイルと、超絶技巧なグールドの演奏にすっかり魅了された・オッペンハイマーは、翌日12日には専属契約を成立させる。

そしてアルバムの制作となったとき、グールドが希望したのがこの「ゴールドベルク変奏曲」。今と違って当時はチェンバロで演奏されるための曲、格式張った長く堅苦しい音楽、そんなイメージでほとんど知る人も少なかったので、レコード会社にしてみたらそんな売れそうもない曲をデビュー盤に選ぶべきではないと考えるのが当然だった。

ところがグールドはどうしてもこの曲がいいといって聞かず、結局はレコード会社が折れることになった。結果はあまりに個性的な演奏が話題となり、発売されるやチャートの1位を獲得、この年のクラッシクのアルバム売り上げナンバー1となり、グールドの名声も一気に世界に広まった。

ジャケットデザインも演奏同様に奇跡的な仕上がり。報道写真家ダン・ウェイナーの30の変奏にあわせた30枚のモノクロ写真が若い頃のグールドの活気溢れる雰囲気をしっかり捉えていて、見事にアルバムの内容を表現している。

ライブ・イン・ザルツブルク 1959

グールドがザルツブルクで行った唯一のライブで、体調不良などの理由で何度もキャンセルが続いた後にようやく実現,.。音源はザルツブルク音楽祭事務局が放送用に録音してきちんと保管していたもの。グールドは生前に自分の考えでライブ演奏を正式にレコードにしたことはなくて、2000年頃にヨーロッパでCDが発売されるまでは、この演奏は長い間コレクターの間で高値がついていた。

実際のコンサートのプログラムの順番通りに、スヴェーリンクの幻想曲、シェーンベルクの組曲、モーツァルトのソナタ10番、そしてゴールドベルク変奏曲が収録されている。実際のコンサートではこれ以外に、ミトロプーロスと競演したバッハの協奏曲第1番とアンコールが演奏された。

ゴールドベルク変奏曲は55年スタジオ録音盤に近い雰囲気で、ところどころスタジオ盤をは違った解釈で演奏している。ビートルズのようにライブを一切やらなくなってスタジオ録音に集中する前、若い頃のグールドが積極的にコンサートに取り組んでいた雰囲気を楽しむには最適な1枚。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

CGだらけのエピソード1~3ですんごいガッカリさせられたので、今回の新作にはなんの期待もしてなかった。今の時代、最初の3作(特にエピソード4と5)みたいな作品の制作は時代的に無理だろうし。版権をジョージ・ルーカスがディズニーに売っていきなり出てきた事情からして、新作を作れば過去の作品の関連商品(DVDやおもちゃなどなど)が一気に売れ、テーマパークのアトラクションも大繁盛!!そんなもくろみで作ったのがミエミエだし、告知用のメイキング映像をみてると、関わってるスタッフは過去作品の信者みたいな感じ。

だから劇場行ってまで見るつもりなかったし、レンタルDVDでも見なくていいかな・・・って思ってたくらい。だけど息子が見たがってたので「仮面ライダー」だか「ウルトラマン」よりはいいかということで仕方なく。。。まぁ、1回くらい映画館連れてってあげたかったし。

ストーリーはほとんど第1作「新たなる希望」の焼き直し。新しい魅力的なキャラクターや乗り物はまったく出てこなくて、悪役のカイロ・レンはダース・ベイダーにかなわないみたいなこと自分で言っちゃってるし、ヘマしてぶちきれて機材に八つ当たりする体たらく。皇帝の焼き直しみたいなのは出てくるわ、デススターの焼き直しがまたまた出てきて最後に爆発するわ・・・ミレニアム・ファルコンがやたら飛び回ってるのは最新の技術で活躍してるところを関係者が見たかったからなのかなぁ?映像は40年近く前に比べたら当然進歩してるけど、空気感とか存在感みないなものがないから全然印象に残らない。耳に残る新しい音楽も皆無。

ダメ悪役のカイロ君がハンとレイアの子供っていうのもピンとこないし、最後の最後でルークが唐突に出てくるのはなんの意味があるのやら??ダイエットが間に合わなかったから仕方なくこれでごまかしといて次回以降で活躍してもらうのかな?ミレニアムファルコンは盗まれてほっとかれたことになってるし。

エピソード1~3もそうだったけど、今回はそれ以上に最初の三部作のオマージュ。最初のスターウォーズは新作が出るたびに新しく魅力的なキャラクター、テーマ曲、乗り物、舞台が出てきたものだけど、そういうのがまったくなかったこの新作。こうすれば旧作のファンが喜ぶだろう、みたいなシーンが出るたび白々しくてどっちらけ。リアルタイムで「帝国の逆襲」を見たときは、3年間ずーっと期待して「ジェダイの帰還(復讐)」を楽しみにしたものだけど、この映画の最後見て次に期待なんて気持ちはまったく起きなかった。でも、これを楽しむ人もいるみたいだから分からないものです。

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